
バストのボリュームをアップして豊かで魅力的な胸元になることができる豊胸手術では、手術中は痛みに応じて麻酔などを使用するため痛みを感じることはありません。手術後には、行った手術の種類に応じて痛みがあり、日常生活に戻ることができるまでのダウンタイムという期間もあります。それぞれの手術の痛みやダウンタイムについて正しく知り、日常生活にできるだけ支障が無いように日程を選ぶことがおすすめです。
豊胸手術には様々な種類がある
バストの大きさや形の悩みを解消し、希望に合うサイズや見た目の仕上がりが期待できる豊胸手術には、メスで切開することが必要な手術と小さな切開口を開けるだけの手術、注射器だけでできる物の3種類があります。シリコンバッグを入れる場合には、アンダーバストのしわや脇の下のしわにそって切開し、シリコンバッグを挿入していきます。2サイズ以上アップさせたいという場合には、シリコンバッグを挿入することが多いです。
自分の身体から余分な脂肪を吸引して精製し、バストに注入する脂肪注入は、自然な見た目と触り心地が特徴で、小さな穴をあけて施術することになります。1サイズから2サイズ程度、少しふっくらとさせたいという人や豊胸をしたいけれども切りたくないという人から選ばれることが多いのが、ヒアルロン酸注入です。効果の持続期間が2~3年程度となっていますが、メスで皮膚を切ることなく注射器を使ってヒアルロン酸を注入していく方法です。
ヒアルロン酸注入の痛みとダウンタイム
胸を1サイズから2サイズ程度ふっくらとさせたい、左右のバランスや形を整えたいという人から人気がある豊胸手術が、ヒアルロン酸注入です。注射器を使用してヒアルロン酸をふっくらとさせたい部分に注入していくだけなので、局所麻酔を使用しますが痛みはほとんどなく、施術後の痛みや傷跡もほとんどありません。手術にかかる時間も比較的短く、15分から30分程度ですべて終わります。
施術を受けた当日の入浴は避けたほうが良いのですが、次の日からシャワーに入ることができ、入浴は1週間後から可能です。次の日からすぐに日常生活を送ることができますが、スポーツなど激しく体を動かすのは1週間後からになります。サイズアップには限りがあるのですが、追加注入をすることができ、2~3年ほど効果が保たれます。大きさを保ちたい場合には、2~3年おきに追加注入をする必要がありますが、年齢やその時の希望に合わせてサイズや形を変えていったり、自然に元に戻したりすることができる方法です。
脂肪注入の痛みとダウンタイム
太ももやおなかなどの余分な脂肪を吸引して精製し、バストに注入してサイズアップをすることができる脂肪注入は、自分の脂肪を利用するため安心感があり、メリハリのあるボディラインになりたい人に人気があります。脂肪を吸引する部分と注入する部分の皮膚に小さな穴をあけて、カニューレと呼ばれる管を差し込んで施術を行います。全身麻酔で行い、手術時間は約2時間程度です。
手術後、2週間程度で腫れや内出血が消失し、痛みは3日から1週間程度でおさまってくるので、痛い間は痛み止めを処方してもらうことができます。施術の当日と翌日はシャワーに入ることができませんが、翌々日からシャワーに入ることができ、1週間後から入浴が可能です。スポーツは、3週間後までは控えたほうが良く、日常生活は、術後すぐに可能ですが、痛みが軽くなるまでの2~3日程度はゆっくりと過ごせるほうが安心です。注入した脂肪細胞は、体内に吸収される分もありますが、定着した分の効果は半永久的に持続します。
シリコンバッグを挿入の痛みとダウンタイム
2サイズ以上のサイズアップをすることができ、半永久的に効果が続くことが魅力のシリコンバッグ挿入は、アンダーバストや脇の下の部分を、しわにそってメスで4㎝ほど切開してバッグを入れる手術を行います。全身麻酔で1時間程度の手術ですが、豊胸手術の中では傷跡が比較的大きく、術後半年から1年程度たつと薄くなり目立ちにくくなります。
手術後には腫れたり、内出血があったりしますが、2週間程度で自然に消失します。痛みは3日~1週間程度で、痛い間は処方された痛み止めを使うことができます。手術当日と翌日のシャワーは入ることができませんが、翌々日からシャワーに入ることができ、1週間後から入浴が可能です。体を激しく動かすスポーツは、3週間後からになります。シリコンバッグ挿入の場合、バッグのタイプによっては拘縮を防ぐためのマッサージをする必要がある場合があります。マッサージをするときに痛みを感じる人が多いのですが、時間が経過すると痛みは和らいでいきます。
まとめ
豊胸手術では、注射器を使うヒアルロン酸注入が痛みやダウンタイムがほとんどありません。脂肪注入やシリコンバッグ挿入の場合には、痛みが3日から1週間程度続くことがあり、ダウンタイムも2週間程度になることがあります。ヒアルロン酸注入の場合には、あまり気にしなくても良いと思いますが、脂肪注入やシリコンバッグ挿入の場合には、施術後3日程度は痛い場合があるので、自宅でゆっくりと過ごすことができるような日程を選ぶと安心です。